ハムちゃん
やはり娘が欲しがって会社の女の子にもらってきたハムスターでした。
だいたい巣の中に入っていましたが
「はむちゃん」と呼ぶと
なんかおいしいものくれるの?みたいな感じでのそのそと出てきました。
毎朝、パンを焼く匂いで でてきてゲージを上って催促していました。
雪が降った翌朝いつものように出ては来ないので
不思議に思って巣をあけると小さく硬く冷たくなっていました。
まだ、小学生だった娘が取り出して
必死にストーブの前であたためていると
オヤジが「もう、死んでるよ」と・・・。
「ハムちゃんがトクンとした。」と言って
あきらめないで暖めていると、
本当に生き返ってびっくり!
ハムちゃんは何事もなかったように
焼きたてのパンを食べていつもの朝を過ごしました。
ハムちゃんはただかわいいだけで・・・
その姿で和ませてくれました。
2年過ぎたころから、まず目が白くなっていき
見えなくなったと思ったら
今度は耳も聞こえなくなって
毛も抜けてしまっておじいさんになってしまいました。
それでも、毎日元気で娘もとてもかわいがっていましたが
とうとうある朝死んでしまいました。
「ハムちゃんはうちに来て幸せだったかなあ?」と大泣きの娘でした。
巣の中には大好物のひまわりの種やビスケットのかけらなど
これから食べようと思っていたのか入っていました。
最後まで食いしんぼのハムちゃんでした
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